この記事の要点
- 2026年3月13日取引(3月14日受渡)から、一次〜三次①の調整力が「週間取引」から「前日・30分単位取引」へ移行した(出典:資源エネルギー庁)。
- 市場の募集量(必要量)は 3σ 相当から 1σ 相当へ縮小。1σ を超え 3σ までの変動は、容量市場の「余力活用契約」で手当てする枠組みに変わった。
- 上限価格は 19.51円/ΔkW・30分 から 15円 へ引き下げ。競争が改善しなければ 10円・7.21円 への段階的引き下げも制度上明記されている。
- 取引所(EPRX)に支払う取引手数料は 0.03円 から 0.06円/ΔkW・30分 へ倍増した。
- 単価・募集量・手数料の三重の逆風により、需給調整市場「だけ」に依存する収益モデルは見直しが必要となる。Spot・時間前・容量市場・インバランス回避を束ねるマルチ市場運用が、収益を守る現実的な打ち手となる。
1. 2026年3月の需給調整市場 改定 — 何が変わったか
結論から言うと、2026年3月13日取引(3月14日受渡)を境に、需給調整市場の取引方式・募集量・上限価格・手数料が同時に見直された。いずれも、蓄電池側から見れば収益の下押し要因である。改定の全体像は次のとおりである。
| 項目 | 改定前 | 2026年3月13日取引〜 |
|---|---|---|
| 取引方式 | 週間取引が中心 | 前日・30分単位取引へ移行(一次〜三次①) |
| 募集量(必要量) | 3σ 相当 | 1σ 相当(1σ超〜3σは容量市場の余力活用契約) |
| 上限価格 | 19.51円/ΔkW・30分 | 15円/ΔkW・30分(段階的に10円・7.21円も明記) |
| 取引手数料(EPRX) | 0.03円/ΔkW・30分 | 0.06円/ΔkW・30分(倍増) |

