1. 連系申請プロセスの全体像 — 6 ステップで運開まで
低圧 49.5kW の系統用蓄電池であっても、住宅用 蓄電池とは異なり「系統側に逆潮流を発生させる電源設備」として扱われるため、一般送配電事業者(以下 一般送配電事業者)への正式な系統連系申請が必須である。資源エネルギー庁の制度設計専門会合(第108回 資料4)で整理された標準フローを実務目線で 6 ステップに分解すると以下のようになる。

各ステップで地主・EPC・アグリゲーターの誰が何を担当するかは、契約形態(オーナー所有型/フルアウトソース型)で大きく異なる。LehmanSoft Japan のフルアウトソース契約では Step 2 以降をすべて当社が代行するが、Step 1 の土地確保と地耐力調査だけは地主側の協力が必須である。
地耐力 20kN/m² 以上の確認方法
49.5kW × 100kWh 構成では、PCS(パワーコンディショナ)1 台と蓄電池ユニット 2〜4 ラックを基礎コンクリート上に設置するため、設置面の地耐力は最低 20kN/m²(=2t/m²) を要する。地主側で過去にスウェーデン式サウンディング試験のデータがあれば流用可能、なければ EPC 側で表面波探査または平板載荷試験を実施する(費用 10〜30 万円)。
塩害・浸水ハザードのチェック
経済産業省の蓄電池産業戦略でも、塩害地域(海岸線から 500m 以内)では筐体仕様が変わるためコスト増となる。浸水ハザード(国土交通省 ハザードマップ)で浸水想定 0.5m 以上のエリアは保険料が大きく跳ねる。地主としては、土地提供前にこの 2 点を自身で確認しておくと EPC との交渉が円滑になる。

